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スタッフの日記

もう一人の自分(2)  湖太郎ブログ

「もう一人の自分」

 


前回のブログに引き続いてのこのテーマ。

 


これは以前「カポエイラと音楽」について書いた記事ともかかわってきます。

 


カポエイラは

 


「運動」

 


「音楽」  の二要素に大きく分けられます。

 


JOGOが運動。

 


そして歌と手拍子と楽器演奏(ベリンバウ、パンデイロ、アタバーキ、アゴゴォ)が音楽。

 


ただ、この音楽、侮れないんです。

 


ブラジルに初めて長期で武者修行に行った21歳の時、当時の私は昼間は水道局で雑用をして、夕方は州立大学で日本語教師のようなことをしていました。

 


仕事を終えたらそのまま満員バスに乗り、リオ市南部のHumaitá(ウマイタ)地区の本部道場で練習をする生活でした。

 


当たり前ですが、ブラジル本部の練習は難易度が高く、また一人一人の基礎の動きの上手さは目からうろこでした。

 


練習の最後にほぼ毎回RODA(ホーダ=カポエイラをする場のこと)があり、JOGOする二人はベリンバウの下でかがんだ状態でGOサインを待つのですが、その楽器隊のハーモニーと歌い手の歌の上手さ、そしてコーラスの力強さ、すべてが完璧でした。

 


練習で出来たことがJOGOでは半分も出来ないといういことはよくあることなんですが、その日は違いました。

 


ベリンバウの下でかがみながら、そのRODAの完璧な音楽に鳥肌を立ててGOサインを待ってました。
するとです。

 


「サッ」

 


と聞こえました。

 


「ゾンッ」

 


だったかもしれません。笑

 


よく言う、「何かが降りてきた」というやつです。

カポエイラ ジョゴ

 

 

 

 

 





すると間もなくGOサインが出て、私はJOGOを始めました。

 


何をしたのかはほとんど覚えていませんが、ただ、思い通り以上のJOGOができた事だけは覚えています。
これまでの練習で身に付けた技が適材適所で出るんです。

 


引き出しが開くのなんの。笑

 


とにかく楽しくて楽しくて。相手もそうでした。お互いニッコニコしながら、体が自然に動くにゆだねてJOGOをしていました。

 


実力の120%というやつだと思います。

 


カポエイラの音楽って、こんなに奥深いんです。

 


侮れません。

 


ブラジルでもそれが毎回起きるわけではありません。

 


メインの歌い手の喉の状態、楽器の弾き手の体調、そして何よりその場にいる全員の心が一番作用します。
ネガティブな心で楽器を弾いたり歌を歌うと、それが見えない力となってRODAに影響します。

 

 

日本酒造りに水質が大きく影響するように、カポエイラの音楽にはその場にいる皆の心の状態が影響します。
そしてカポエイラの音楽はカポエイラのJOGOに影響を与えるんです。それも顕著に。

 


どういうメカニズムなのかは分かりませんが、この不思議さもカポエイラの魅力の一つです。
何かが降りてくる感覚、これってゾーンに入るってやつなんでしょうね。

 


あれを自分は「もう一人の自分」と呼んでいます。

 



でもそれを楽しむにはしっかりと技術を身に付けておくことが大切。

 


「気持ち」だけでするジョーゴはそれなりに楽しいですが、すぐに行き止まってしまいます。

 


技術がありそこに「気持ち」を乗っけることができればジョーゴはどんどん楽しくなっていきます。

 


技術と知恵と意地のぶつかり合いが面白いんです。
 

 


まさしく非日常ですね。

 


それが体験できる数少ないものの一つがカポエイラだと思います。

 


まずは技術を基礎から身に付けていきましょう。

 


カポエイラはだーーーーれでも出来ますよ。

 

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